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KIOXIA Super High IOPS SSDがAI革命を加速する!
近年のAIは「生成AI」と呼ばれる、大規模言語モデル(Large Languages Model:LLM)を使って、人間が行う知的処理を自動化するプログラムが主流となっています。
このAIアプリケーションでは、計算能力の高いGPUを中心にシステムが構成され、高帯域幅メモリ(High Bandwidth Memory、以下、HBM)を活用し、GPU処理において頻繁にアクセスされるデータ(例えば、モデル重みデータ、LLMのKey/Value(KV)キャッシュ、アプリケーション特有のタイムクリティカルな処理時すぐに必要なデータ)との間で迅速な接続を行っています。AIモデルを使用する際に利用可能なHBM容量は、ホストできるモデルのサイズ、モデルが処理できるコンテキストウィンドウの長さ、同時にサポートできるユーザー数などの競合する優先事項をサポートする能力に左右されます。
今後もGPU処理能力とAIアプリケーションの成長が予測される中、HBMは現在のAI/GPUパイプラインにおいて中心的な役割を果たすため、HBM容量に対する要求は増大し続ける見通しです。しかしながら、メモリの増設や帯域幅の引き上げなどによるHBMの単純な拡張は、コストやスケーラビリティの課題に直面しており、これらの困難を解消する新技術が必要です。
キオクシアのイノベーション:GPUとAIアプリケーション向けの次世代SSDソリューション
キオクシアは、GPUやAIアプリケーションが直面するこれらの課題を、SSD活用の機会と捉えています。
オープンソースプロジェクトの取り組みであるBig Accelerator Memory(BaM)は、GPUとSSDの間でデータへの直接アクセスを可能にする新しい方法を提供し、これによりGPUにおけるデータ移動速度を加速させます。ストレージの視点からみると、GPUを効果的に活用するためには、非常に小さなデータのサイズ(ブロックサイズ)での大量のデータ入出力を実現するために特別に設計されたSSDが必要になります。この1秒あたりの入出力回数が、IOPS(Input/Output Operations Per Second)、すなわち、データをランダムに読み書きする際の速度を示し、ストレージデバイスの性能を示す指標になっています。
キオクシア、FMS 2025でSuper High IOPS SSDを発表
キオクシアは、2025年8月に米国サンタクララで開催されたフラッシュメモリとストレージに関する世界最大級のイベント、the Future of Memory and Storage (FMS) 2025の基調講演で、512バイトランダムリードで驚異的な1億IOPSに達する「Super High IOPS SSD」を発表しました。キオクシアは、Super High IOPS SSDのベンチマークに関するデモをエミュレーターを使って紹介し、ターゲットである1億IOPSの実現にBaMフレームワークを利用できることを示しました。これにより、SSDがこれまでHBMが担っていた負担の一部を肩代わりし、高性能なGPU向けのメモリ容量プールを効果的に拡張するシステム構成を可能にします。
また、BaMを推進するための業界の取り組みをさらに進め、GPU I/OにNVMe™ SSDを利用する「NVIDIA Storage-Next™」と呼ばれるソリューションの開発を急ピッチで進めています。キオクシアは、このNVIDIA Storage-Nextイニシアチブに対応するSSD開発を進めています。
近年のストレージクラスメモリ(SCM)ソリューションへのニーズの高まりを受け、キオクシアは、当社従来品に比べ高性能かつ高信頼性のフラッシュメモリであるXL-FLASHを開発しました。DRAMに代表されるワーキングメモリと現在のフラッシュメモリのパフォーマンスギャップを埋めることを目指したXL-FLASHは、性能とコストとのバランスを両立したフラッシュメモリ製品です。
1億IOPSとは、どれだけ驚異的な数値なのか
一般的なコンシューマー向け高性能NVMe SSDは数十万IOPS、データセンター向けのハイエンドモデルSSDでも200万~300万IOPS程度であることを考えても、1億IOPSという数値がいかに驚異的な数字であるかがわかります。
では、なぜ今、これほどの性能が必要なのでしょうか?その理由はAIにあり、特に「推論フェーズ」のワークロードにあります。このフェーズでは、学習済みモデルを用いて、画像認識やテキスト生成といったタスクを実行します。これには、大規模なデータセットから膨大な数のデータに迅速にアクセスする必要がありますが、その順序は予測できません。
データストレージとメモリ技術は、生成AIの発展にますます重要になっています。AIシステムに不可欠な大容量ストレージ(SSD)やフラッシュメモリ、KIOXIA AiSAQ™など革新的なオープンソース技術をはじめとする研究開発を通じてキオクシアの長期的な取り組みについてご紹介します。
「GPUの飢餓状態」問題の解消に向けて
ここで重要なのは、大容量ファイルを順番に読み込むシーケンシャル性能ではなく、ランダムアクセスの速さです。言い換えれば、IOPSはシステムの応答性に直接影響します。
現在のAIサーバーは、高価なGPUを多数搭載していますが、データを提供するストレージの処理が遅いと、その性能を最大限に引き出すことができません。この現象は、AIやデータセンターにおいて、GPUの計算能力がデータを読み込む速度に追いつかず、GPUが処理待ちになる「GPUの飢餓状態」と呼ばれ、AIインフラ全体の効率を大きく低下させる懸念があります。
キオクシアが提供する1億IOPSを実現するSSDは、このGPUの飢餓状態を緩和し、AIシステムのポテンシャルを引き出すための重要なソリューションです。
圧倒的なパフォーマンスを実現する次世代SSD
KIOXIA GPシリーズ
キオクシアは、この Super High IOPS SSD製品にKIOXIA GPシリーズと名付けました。
KIOXIA GPシリーズは、PCIe® 6.0世代に第1世代製品、PCIe® 7.0世代をターゲットに1億IOPSを達成する第2世代製品を計画しています。
AIの未来を切り拓くイノベーション
キオクシアは、1億 IOPSをエミュレートするエミュレーターで、最初のマイルストーンへの到達を確認しました。図のエミュレーター画面は、実行中のGPU I/Oの性能を示しています。従来のSSD(左)の性能は約1300万 IOPSを示しているのに対し、Super High IOPS SSD(右)では、1億700万 IOPSを上回っています。この技術によって、開発者はSuper High IOPS SSDが発揮する前例のないスピードをフル活用するためのソフトウェアスタックの準備を進めることができます。
キオクシアは、2026年後半にKIOXIA GPシリーズの第1世代製品、2027年に第2世代製品のサンプル出荷を計画しています。
- 製品写真は掲載時におけるイメージです。
- 製品リリース計画は2026年4月時点の情報であり、製品仕様やスケジュールは予告なく変更となる場合があります。
- 実際の読み取りおよび書き込み速度はホストデバイス、読み取りおよび書き込み条件、ファイルサイズによって異なる場合があります。
- NVMeは、NVM Express, Inc.の米国またはその他の国における登録商標または商標です。
- NVIDIA Storage-Nextは、米国およびその他の国におけるNVIDIA Corporationの商標および/または登録商標です。
- PCIeはPCI-SIGの登録商標です。
- その他記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。