誰もが活躍できる風土を育む(前編)~男性の育児休職から広がる従業員と会社の成長~

キオクシアグループは、「多様な人材が力を発揮できる企業文化の実現」を掲げ、多様性推進の重点課題として、仕事と家庭の両立支援を進めています。

なぜキオクシアは、仕事と子育ての両立支援を推進するのか?

常務執行役員 人事総務部長の沖代は、2025年9月の全従業員へ向けたメッセージで次のように語りました。「多様な従業員がそれぞれの力を十分に発揮することが、イノベーションを生み、企業の成長と社会への新しい価値創造につながる。性別を問わず育児に積極的に関わることは、結果として女性のキャリア継続を後押しするとともに、職場の仲間への理解や連帯を深めるきっかけになる。」

キオクシアでは、この方針のもと、育児休職(以下、育休)を安心して取得できるように、希望する従業員の100%取得を目標に掲げ、キャリアと育児を両立しやすい職場風土の醸成に取り組んでいます。女性の育休取得率は100%、男性の取得率も年々増加しています。その背景には経営層の「誰もが活躍できる職場に」という意思と、現場の声を丁寧に制度運用に反映してきた積み重ねがあります。

キオクシアの男性の育児休職取得率(%)
キオクシアの育児休職取得率のグラフです。2022年度は30.0%。2023年度は44.1%、2024年度は54.3%です。

営業本部:意識改革が育てた、育休を制度から文化へ

営業部門を統括する営業本部では、2022年に男性従業員1名の育休取得をきっかけに、働き方に対する意識が大きく変わり始めました。執行役員 営業統括責任者の市村は「育休がキャリアの障害になってはいけない」と明言し、個々の働きやすさが、職場全体の生産性を高めると考えています。この考えのもと、育休の取得実例などを全社会議でも積極的に紹介し、制度を利用しやすい環境整備を進めてきました。

2024年12月には、市村の発案で従業員同士の横のつながりを強化するために育休からの復職者とランチ会を開催。男性5名・女性4名が参加し、「育休取得について上司に背中を押してもらえた」「復職後も同僚が自然に支えてくれた」との声がありました。従業員有志の呼びかけで開かれた翌年の講話会には計38名が参加し、「(取得期間が)1〜2か月では足りなかった」「妻の復職時にもう一度取りたい」との意見も。上長からは「制度を利用しやすい運用や支え方を整えたい」との声も上がり、管理職の理解も進んでいます。

こうした対話を重ねる中で、育休取得が職場文化として根付き、業務の属人化を緩和しながらチームで支え合う体制が定着しつつあります。その結果として、営業本部では2024年度に男性育休取得率100%を達成しました。

執行役員の市村と育休復職者とのランチ会

このように、キオクシアグループでは、キャリアと育児の両立を支える文化が全社に浸透しつつあります。後編では、四日市工場とキオクシア岩手における職場での対話から生まれた両立支援の取り組みの実践と成果をご紹介します。

本ページに掲載している内容は2026年1月時点のものです。