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温室効果ガス排出量ネットゼロの実現に向けて
キオクシアグループは、2050年度の温室効果ガス排出量ネットゼロの実現を目指しています。ここでは、長期戦略とその実現に向けた具体的な取り組みをご紹介します。
ネットゼロに向けた長期戦略
キオクシアグループは、パリ協定の目標達成への貢献を見据え、2050年度までに事業活動に伴う温室効果ガスをネットゼロにする目標を定めています。あわせて、使用するエネルギーについても、2040年度までに再生可能エネルギーの使用比率を100%にすることを目指しています。
SBT短期目標認定の取得
長期戦略の一環として、当社が中長期的な気候変動対応の中核として掲げる温室効果ガス削減目標について、今年5月に「Science Based Targets initiative (SBTi) *1」によるSBT認定*2を取得しました。これは、半導体メモリを製造する大手企業としては、世界で初めてのSBT認定取得*3です。
SBT認定された温室効果ガス排出削減目標(基準年:2024年度、目標年:2035年度)
- Scope1*4およびScope2*4の温室効果ガス排出量を63.0%削減
- 購入した製品・サービスおよび資本財に由来するScope3*4(Category1およびCategory2)の温室効果ガス排出量を販売された製品の容量1GBあたりで67.0%削減
ネットゼロ実現に向けた具体的な取り組み
キオクシアグループは、中間目標のSBT認定の取得を一つの節目として、ネットゼロへの取り組みをさらに強化していきます。特に重要なのは、エネルギー使用量の削減です。工場では動力設備が消費するエネルギーの割合が大きいため、省エネルギー化は温室効果ガス削減のうえで不可欠な施策です。このため、最先端の省エネルギー設備を導入するだけでなく、日々の運用の中でもさまざまな工夫を重ねています。
四日市工場では、1992年の設立当初から、工場内で発生する熱エネルギーを有効に活用してきました。製造設備で使用した電力の多くは最終的に熱として排出されるため、これらの設備を冷却する際には循環水が利用されています。以前は、この時に生じた熱は冷却塔を通じて大気中に放出されていましたが、2012年以降はこの廃熱を再利用するため、ヒートポンプ*5を導入し、循環水の熱を回収して温水として工場内で再利用するシステムを導入しています。こうした取り組みにより、2025年度には約13,000t-CO2の削減につながりました。
今後も、キオクシアグループは再生可能エネルギーの活用や設備の効率向上を進め、より高いエネルギー利用効率を備えたスマートファクトリーを実現し、温室効果ガス排出量の削減へ積極的に貢献していきます。
- 産業革命前からの気温上昇を1.5℃未満に抑えるパリ協定目標達成に向け、企業に対して科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出削減目標を設定することを推進し、第三者として目標を検証・認定する国際イニシアチブ
- SBT: Science Based Targets。SBTiが認定するパリ協定が求める水準に整合した、科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標
- 当社調べ
- Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2 : 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出) - 空気や水などの周囲の熱を利用して効率的に加熱・冷却を行う装置で、消費エネルギー以上の熱を移動させることで高い省エネ効果を実現する