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生成AIや高性能計算用途向けのデータセンターSSDの開発について
GPUの稼働率を高めてシステムの改善に貢献する「KIOXIA CD9Pシリーズ」
- 2025年6月20日
- キオクシア株式会社
キオクシア株式会社(以下、キオクシア)は、生成AIや高性能計算(HPC:ハイパフォーマンスコンピューティング)用途においてGPU稼働率を高めてシステムの改善に貢献する、PCIe® 5.0対応NVMe™ SSD「KIOXIA CD9Pシリーズ」の試作品を開発しました。第8世代BiCS FLASH™ 3次元フラッシュメモリTLCを採用した「KIOXIA CD9Pシリーズ」は、6月23日から26日までラスベガスで開催される「HPE Discover 2025」でデモ展示を行う他、限定顧客向けにサンプル出荷を行います。
AIサーバーの台頭によって、その内部で中心的な役割を担うGPUの稼働率を高めるために不可欠な高スループット、低レイテンシー(低遅延)、安定した性能など、ストレージに求められる機能はますます高くなっています。「KIOXIA CD9Pシリーズ」は、生成AI、機械学習、HPCなどの次世代環境で求められる速度と応答性に対応し、GPUにデータを絶えず供給し続けると共に、GPUが最大限効率的に稼働するように開発されたSSDです。
「KIOXIA CD9Pシリーズ」のSSDでは、先進的なCBA (CMOS directly Bonded to Array) 技術を使うことによって電力効率、性能、ギガバイト密度を前世代品[注1]から大幅に向上させた第8世代BiCS FLASH™ を採用し、前世代品のSSD[注2]から約2倍のメモリ容量を実現しました。さらに新製品では、発熱の抑制、熱管理の強化により、性能、消費電力、TCO(総所有コスト)の改善を行っています。
性能改善としては、前世代品[注2]と比べてランダムライトで最大約 125%、ランダムリードで最大約30%、シーケンシャルリードで最大約20%、シーケンシャルライトで最大約25%の向上を実現しました。
また、消費電力1ワットあたりの性能改善として、シーケンシャルリードで約60%、シーケンシャルライトで約45%、ランダムリードで約55%, ランダムライトで約 100% (x2) の効率向上を行いました。(15.36TBの容量モデル)

「KIOXIA CD9Pシリーズ」の主な特長:
- PCIe® 5.0、NVMe™ 2.0、NVMe-MI™ 1.2cの規格に準拠
- Open Compute Project Datacenter NVMe™ SSD specification v2.5をサポート
(一部未対応の仕様があります) - 2.5インチ(厚さ15mm)およびEDSFF E3.Sのフォームファクター
- リードインテンシブ(1 DWPD)およびミックスドユース(3 DWPD)の耐久モデルをラインアップ
- シーケンシャル性能(128 KiB/QD32):リード 14.8 GB/s、ライト 7 GB/s
- ランダム性能(4 KiB):リード 2,600 KIOPS(QD512)、ライト750 KIOPS(QD32)
- 2.5インチモデルは最大61.44 TB、E3.Sモデルは最大30.72 TBの容量モデルをラインアップ
- CNSA 2.0対応の暗号アルゴリズムをサポート[注3]
- 第6世代BiCS FLASH™との比較
- 「KIOXIA CD8Pシリーズ」との比較
- 「KIOXIA CD9Pシリーズ」は、量子計算機が及ぼす従来暗号アルゴリズムへの脅威に備え、ファームウェアの改ざん防止のためのデジタル署名アルゴリズムにはCNSA 2.0[注4]で認められたLeighton-Micali Signature (LMS) アルゴリズムを採用しています。「KIOXIA CD9Pシリーズ」で採用しているデータ暗号化アルゴリズムである鍵長256-bitのAdvanced Encryption Standard (AES-256) もCNSA 2.0で認められています。
- CNSA 2.0 : Commercial National Security Algorithm Suite 2.0
- 2.5インチはSSDのフォームファクターを示し、物理的なサイズではありません。
- 読み出しおよび書き込み速度は、ホストシステム、読み書き条件、ファイルサイズなどによって変化します。
- 記載されている情報は、予告なく変更されることがあります。
- 記憶容量: 1 GB (1ギガバイト) =1,000,000,000 (10の9乗) バイト、1 TB (1テラバイト) =1,000,000,000,000 (10の12乗) バイトによる算出値です。しかし、1 GB=1,073,741,824 (2の30乗) バイトによる算出値をドライブ容量として用いるコンピューターオペレーティングシステムでは、記載よりも少ない容量がドライブ容量として表示されます。ドライブ容量は、ファイルサイズ、フォーマット、セッティング、ソフトウェア、オペレーティングシステムおよびその他の要因で変わります。
- 1KiB (1キビバイト) は、1,024バイト (2の10乗) バイトによる算出値です。
- IOPS: Input Output Per Second (1秒間に読み書きできる回数)
- HPEは、Hewlett Packard Enterprise Company またはその関連会社の商標です。
- NVMeおよびNVMe-MIは、NVM Express, Inc.の米国またはその他の国における登録商標または商標です。
- PCIeは、PCI-SIGの登録商標です。
- その他記載されている社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
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