UFS 4.0/4.1 : 次世代モバイル機器用組み込みストレージ

UFS 4.0/4.1は、次世代スマートフォンやモバイルアプリケーションがAIや5Gモバイルネットワークを活用できるよう、超高速の組み込みストレージ転送速度を提供。MIPI M-PHY 5.0 High-Speed Gear 5およびUniPro2.0を搭載し、1レーンあたり最大23.2Gbps、デバイスで最大46.4Gbpsの理論インターフェイス速度をサポートします。UFS 4.0/4.1は、UFS 3.1と下位互換性があるため、UFS 3.1対応プラットフォームにおいても使用できます。

キオクシアUFS 4.0/4.1製品の特長

KIOXIA UFS 4.0/4.1

特長

  • シリアルインターフェース
  • 高速読み込み/書き込み
  • 少ピン数設計
  • 256GB, 512GB, 1TB
  • 9mm x 13mm 153ボール BGAパッケージ
UFS 4.0/4.1と前世代のパフォーマンス比較

より高速なパフォーマンス

UFS 4.0/4.1製品では、シーケンシャルリードおよびライト性能は当社UFS3.1製品*と比べてそれぞれ約100%、約135%/150%向上しています。WriteBooster技術により、シーケンシャルライトの速度が向上し、ダウンロードの高速化、ハイビジョンビデオの録画、モバイルゲームの高速化を実現します。

* 当社UFS3.1 512GBの製品「THGJFGT2T85BAIU」

UFS 4.0/4.1のサイズ比較

小型パッケージサイズ

新世代UFS 4.0/4.1は、9mm x 13mmの小型パッケージをサポートしており、モバイルアプリケーションにおけるさらなる省スペース化を実現し、携帯電話をより小さく、よりスマートにすることが可能です。

UFS 4.0/4.1とUFS 3.1の違い

キオクシアでは、コントローラ搭載フラッシュメモリ製品として、UFS 3.1とUFS 4.0/4.1をラインアップしています。これらのソリューションは、当社がフラッシュメモリの各技術世代毎に最適化したECCなどの制御機能を提供します。UFSはホストプロセッサへの負荷を低減し、製品開発の簡略化、タイムリーな市場投入、メモリ製品の操作性向上に貢献します。

UFS 3.1に対するUFS 4.0/4.1の利点:

  • 高速なインターフェース
  • 高速データ読み込み/書き込み
UFS4.0/4.1とUFS3.1の違い
UFS 4.0/4.1は3.1より2倍高速

なぜキオクシアのUFS 4.0/4.1なのか?

キオクシアUFSのリリーススケジュール キオクシアUFSのリリーススケジュール

キオクシアは市場におけるUFS開発の前線に立ち、この新しい技術を他の組み込みストレージソリューションと比較してより高速で電力効率に優れたものへと牽引してきました。キオクシアは2013年にUFS 1.1のサンプルを最初に提供しました。また、2019年1月にはUFS 3.0のサンプルをいち早く提供しました。キオクシアは、NAND型フラッシュメモリを発明した歴史を持っています。最新のUFS 4.0/4.1の導入により、キオクシアは、変化し続けるデジタル世界の進歩を可能にする技術を生み出すというコミットメントを示し続けています。

スマートフォンとVR/AR用のUFS 4.0

UFS 4.0/4.1によるより良いユーザー体験

UFS 4.0/4.1規格は、以前のバージョンと比較してパフォーマンスが大幅に改善されています。スマートフォン、ゲーム機、携帯型の拡張現実およびバーチャルリアリティ・デバイスは、より高速な転送速度の恩恵を受けることができます。さらに、読み込み性能の向上により、ゲームやアプリケーションのダウンロードがより速く行えるようになり、ユーザー体験の向上に貢献します。市場がより速く、より効率的な製品を開発する中、キオクシアはUFS 4.0/4.1規格をリードすることで、常に次への準備を整えています。 

キオクシアUFSのキーテクノロジー

WriteBooster の機能

WriteBoosterは、既存のユーザーデータ領域を一時的なSLCバッファとして利用することで、容量を犠牲にすることなく、書き込み性能を向上させます。SLCバッファの最大サイズは、デバイス構成時にホスト側で設定可能で、バッファがいっぱいになるまでデータを書き込むことができます。この機能は、5Gなどのアプリケーションのシステム性能の要求に応じて、ホストが動作中にダイナミックに使用可能です。

High Speed Link Startup Sequence(HS-LSS)サポート

従来のUFSではデバイスとホストのLink Startup (M-PHYおよびUniProの初期化シーケンス) を低速のPWM-G1 (3~9Mbps※1) で行っていましたが、HS-LSSを使用することでより高速なHS-G1 Rate A (1248Mbps) で行うことができます。これによりLink Startupにかかる時間を従来に比べておよそ70%短くすることが期待されます。

  1. PWM-G1の通信速度は製品によります。

先進のテクノロジー

キオクシアのUFS製品は、高性能BiCS FLASH™ 3次元フラッシュメモリ技術を採用し、パフォーマンスの最適化を図っています。

キオクシアUFSの主な用途

ノートPC、Ultrabook™、タブレット、デスクトップ PC、ゲーミングPC

スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス

ゲーム機器、スマートテレビ、バーチャルリアリティヘッドセット、セットトップボックス、ビデオレコーダ、スマートスピーカー、スマートホーム、ウェアラブル機器、健康管理機器、ホームネットワーキング

オートメーション、デジタルヘルスケア、交通運輸、監視カメラ、ロボット、ドローン、セキュリティ、デジタルサイネージ、ネットワーク(5Gエリアネットワーク)、POS(Point of Sales)

ドキュメント

UFS 4.0/4.1の仕様

※表を左右にスクロールすることができます。

容量 品番 UFS
バージョン
最大
転送速度
(MB/s)
電源電圧 動作
温度
(℃)
パッケージサイズ
(mm)
VCC
(V)
VCCQ
(V)
VCCQ2
(V)
256GB
THGJFMT1E45BATV 4.0 4640 2.4 to 2.7 1.14 to 1.26 (1) -25 to 85 9.0x13.0x0.8
512GB
THGJFMT2E46BATV 9.0x13.0x0.8
1TB
THGJFMT3E86BATZ 9.0x13.0x0.9
256GB THGJFRT1E45BATV 4.1  9.0x13.0x0.8
512GB THGJFRT2E48BATV 9.0x13.0x0.8
1TB THGJFRT3E88BATW 9.0x13.0x0.85
  1. 本製品はVCC、VCCQによる2電源動作に対応しており、VCCQ2を供給する必要はありません。

UFS 3.1製品

キオクシアのUFS 3.1製品は、幅広いデジタルコンシューマプロダクツに要求される高速読み書き性能、低消費電力、アプリケーション起動時間の短縮を実現します。

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