令和三年度関東地方発明表彰において発明協会会長賞を受賞

  • 2021年10月29日
  • キオクシア株式会社

キオクシア株式会社は、令和三年度関東地方発明表彰(主催:公益社団法人発明協会)において、「多値フラッシュメモリの読み出し回数最適化」(特許第4892307号)が「発明協会会長賞」を受賞しました。地方発明表彰は、全国を8地方(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)に分け、各地方の優れた発明、考案又は意匠を生み出した技術者・研究開発者を顕彰するものです。

受賞内容

発明協会会長賞

キオクシア株式会社 メモリ事業部 メモリ設計技術統括部 参事

本間 充祥

キオクシア株式会社 メモリ技術研究所 デバイス技術研究開発センター センター長附

柴田 昇

実施功績賞

キオクシア株式会社 代表取締役社長

早坂 伸夫

受賞した発明の概要

スマートフォンやデータセンターなどで利用されているフラッシュメモリでは、より大容量化するために、フラッシュメモリを構成する各メモリセルに1ビットより多くのデータを記憶させる多値化が進んでいます。1つのセルに3ビット以上のデータを記憶させる超多値化が進むと、データ読み出しに必要となるセルごとの閾値レベル判定の回数が増えるほか、ビット間の判定回数のバラつきが大きくなり、セル不良率のバラつきが生じる問題がありました。
本発明では、ビット間の判定動作回数を平準化することで、メモリセル不良率のバラつきを最小限にし、フラッシュメモリの信頼性を向上させると同時に、大容量化されたフラッシュメモリにおけるデータ読み出しスピードの高速化を実現しました。

当社は今後も、「『記憶』で世界をおもしろくする」というミッションのもと、世界の人々に価値をもたらす研究・技術開発を続けていきます。

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