KIOXIA AiSAQ™技術のMilvusベクトルデータベースへの採用について

オープンソースコミュニティー向けに、SSDを活用したAI向け高速ベクトル検索技術を提供

  • 2025年12月17日
  • キオクシア株式会社

キオクシア株式会社のApproximate Nearest Neighbor Search(ANNS)技術であるKIOXIA AiSAQ™(キオクシア アイザック)が、オープンソースのベクトルデータベース Milvus(バージョン 2.6.4以降)に正式に採用されました。MilvusユーザーはKIOXIA AiSAQ™で最適化されたベクトル検索により、実用的かつコスト効率の高い形でAIアプリケーションを活用することが可能になります。ベクトルデータベースを活用したい開発者は、従来の大規模ベクトル検索を行う際にボトルネックとなるDRAMの容量に左右されることなく、高性能ベクトル検索を活用できます。

現在、AI業界では巨大なモデルの構築から、スケーラブルでコスト効率に優れた推論ソリューションの整備へと重心を移しています。その過程で中心となるのが、外部データを用いてAIの回答精度を向上させるRAG(Retrieval Augmented Generation)技術であり、KIOXIA AiSAQ™はSSDベースのベクトルアーキテクチャーを活用するために開発されました。今回のMilvusへの採用により、KIOXIA AiSAQ™のオープンソースコミュニティーでの活用がさらに加速し、開発者はより高速で効率的なAIアプリケーションの構築が可能となります。

KIOXIA AiSAQ™は、RAG関連のデータベース要素をすべてSSD上に格納することで、ベクトル検索のスケーラビリティーを大幅に向上させるオープンソース技術です[注1]。RAGを使用した推論ではDRAMの容量拡張性が深刻なボトルネックとなっていますが、KIOXIA AiSAQ™はDRAMに関する要件を大幅に削減することによって大規模なベクトルデータベース運用を可能とし、高精度なベクトル検索性能を維持することが可能です。
今回のMilvusへの採用により、キオクシアはオープンソースコミュニティーとともに、次世代のAIアプリケーションが求める、新しい高性能・高効率ベクトル検索ソリューションの実現を推進していきます。

「KIOXIA AiSAQ™」の公開先:

  • KIOXIA AiSAQは、キオクシアの商標です。
  • その他記載されている社名・製品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。

 

  • 本資料に掲載されている情報(製品の仕様、サービスの内容およびお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。