名古屋大学とキオクシアがモビリティ分野・ スマートファクトリー分野の指定共同研究契約を締結

  • 2023年4月5日
  • 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
  • キオクシア株式会社

国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(総長:杉山直、以下名古屋大学)とキオクシア株式会社(代表取締役社長:早坂伸夫、以下キオクシア)は、組織間でのさらなる連携強化を図るため、指定共同研究*1契約を締結し、昨日、推進協議会を開催し、本格的な活動を開始しました。

名古屋大学とキオクシアは、これまでも個別の共同研究などにより連携してきましたが、本指定共同研究では、両者の代表からなる「推進協議会」を設置し、推進協議会での議論を通して、取り組む研究開発に関する共通の認識を醸成することで、より多様かつ創造的な連携関係を構築していきます。

本契約で両者は、将来のモビリティ社会のシステムに求められるメモリ・ストレージのリアルタイム性保証技術やセキュリティ向上技術などのモビリティ分野と、製造装置や生産システム等から収集した膨大なデータを活用した品質改善・高効率化などのスマートファクトリー分野で研究開発を行います。

名古屋大学ではモビリティ分野およびスマートファクトリー分野において特長的な研究開発を行っています。応用研究を担う「未来社会創造機構」にはモビリティ社会研究所が設置されており、その中では先進ビークル、モビリティサービス、社会的価値の3領域を研究領域として掲げ、モビリティ関連分野の研究者が集結しています。加えて「情報学研究科」では数理情報学、情報システム学、知能システム学等の各専攻および附属組込みシステム研究センターにおいて、情報システム・セキュリティ、データ分析、数理最適化に関する研究者が多く在籍しています。

キオクシアは、フラッシュメモリとSSDのリーディングカンパニーです。将来のデジタル社会において、AIやIoT、自動運転、医療などさまざまな分野で活用が期待されるフラッシュメモリ・SSDの研究開発に取り組んでいます。この度、モビリティ分野に強みを持つ名古屋大学との連携により、研究開発を加速させます。また、四日市工場(三重県)における研究開発をきっかけに人材交流を活性化させ、将来を担う人材の育成にも貢献していきます。

  1. 指定共同研究
    民間企業等と名古屋大学とが組織的な連携体制を構築し、組織一丸となって研究開発を推進するための共同研究の枠組みです。指定共同研究は、産業構造の変化や国際競争激化等の社会状況を踏まえ、将来のあるべき社会像を共有しながら、民間企業等と名古屋大学とが「組織」対「組織」の契約を交わします。分野横断的な研究領域にも対応し、その展開力強化にアクティブに貢献します。

第1回推進協議会 両者挨拶の様子
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